3.4現地詳細調査分析評価
(2)現状の情報システムの評価
1.情報化レベル | 2.総合評価 | 3.ハードウェア | 4.ソフトウェア |
5.コード | 6.出力帳票 | 7.画面 | 8.ファイル/DB |
9.処理機能 | 10.運用・情報活用 | 11.総合診断 |
1.情報化レベル
着 眼 点 |
1)情報化レベルは次のどれに相当するか 、 a 啓蒙段階(この段階なら以降のチェック不要) b 初期導入段階 c 業務効率化段階 d 高度利用段階 ※企業の情報化レベルの把握のポイント |
2)情報活用のレベルは次のどれか a 結果確認型情報活用(出力表利用) b 検索参照型情報活用 c 二次加工型情報活用 d 仮説検証型情報活用 e 共有協働型情報活用 |
3)情報化推進レベルは次のどれか a ベンダー/外部完全依存型(運用不能または運用依存型) b ベンダー順依存型推進(企画開発依存型・運用自立型) c 順自立型推進(開発依存、企画運用自立型) d 自立推進型(製作依存、企画設計運用自立型) e 完全自立型推進(企画開発運用自立型) |
4)個人情報武装化レベル a 質 ア)データ入力レベル イ)情報検索参照レベル ウ)二次加工型レベル(表計算ソフト等の活用) エ)共有協働型レベル(グループウェア、電子メール) b 量 ア)一人一台体制 イ)複数人共有 ウ)専任者、必要者のみ |
2.総合評価
着 眼 点 |
1)現状のシステムは意図した目的に合致しているか 、 2)現状のシステムは意図した目標レベルを達成しているか 3)現状のシステムは意図した業務上の効果を発揮しているか 4)現状のシステムは経営理念、経営政策に準拠しているか 5)現状のシステムは情報技術のレベル、動向に比し妥当か 6)システムの具備する機能は目標に照らして妥当か 7)システムの性能は目標を満たしているか 8)システムの具備する操作性、運用性は適切か 9)システムのセキュリティ管理は妥当か 10)エラー・障害発生件数は妥当なレベルか 11)システムに柔軟性はあるか 12)システムの拡張性はあるか 13)システムの運用は適切に実施されているか 14)システムの開発・導入費はシステムの効果に比し妥当か 15)システムの運用費は妥当か 16)対象業務は標準化されているか 17)システム出力情報は有効に活用されているか |
3.ハードウェア
着 眼 点 |
1)ハードウェアシステム構成は適切か 、 2)プロセッサの性能、メモリの容量は妥当か 3)入出力と入力装置の性能・台数のバランスは適切か 4)出力量と出力装置の性能・台数のバランスは適切か 5)各種入出力機器の機能は適切か 6)機器の配置は適切か 7)ネットワーク(LAN、WAN)構成は適切か 8)利用しているVANのサービス機能は妥当か 9)ネットワーク機器は適切か 10)LANケーブル、使用回線の種類は適切か 11)LANケーブル、使用回線の容量は適切か 12)ネットワークのセキュリティ対策は適切か 13)ハードウェア費、回線費は妥当か |
4.ソフトウェア
着 眼 点 |
1)使用しているOSは適切か 、 2)使用しているデータベース管理ソフトは適切か 3)使用しているネットワーク管理ソフトは適切か 4)使用している通信プロトコルは適切か(業界標準か) 5)使用しているその他各種ミドルウェアは適切か 6)使用しているアプリケーションパッケージソフトは適切か (対象業務と整合性があるか、目的に合致しているか) |
5.コード
着 眼 点 |
1)コードは体系化、統一化されているか 、 2)コードは標準化されているか(JIS、業界標準等に準拠) 3)コードは拡張性があるか 4)コードのうち重要なものはチェックディジット付加により入力ミスを防ぐ配慮 をしているか 5)コードが不明でも検索できる手段を持っているか (例:顧客コードを忘れても顧客リスト・顧客名ふりがな・電話番号等で検索 可能か) |
6.出力帳票
着 眼 点 |
1)システム目的にかなった出力表が出力されているか 、 2)出力伝票、出力表の出力項目は適切か 3)出力表は見やすいか 4)出力伝票、出力表のデータ精度は妥当か 5)出力伝票、出力表の出力時期は適切か |
7.画面
着 眼 点 |
1)システム目的にかなった画面となっているか 、 2)画面の入出力項目及びそのレイアウトは適切か 3)画面は見やすいか 4)画面は操作しやすいか 5)入力データチェックは適切か 6)出力データ精度は妥当か 7)応答時間は妥当か |
8.ファイル/DB
着 眼 点 |
1)システムの目的にかなったファイル/DBとなっているか 、 2)ファイル/DBの項目は適切か 3)データの重複がなく、ファイル間の整合性はあるか 4)ファイルのレコードは項目追加などの拡張性があるか 5)ファイル編成法は適切か 6)DBは利用者にとって検索・利用しやすくなっているか 7)DBのアクセスコントロール(セキュリティ)は適切か |
9.処理機能
着 眼 点 |
1)処理機能はシステム目的にかなっているか 2)処理方式(バッチ/リアルタイム)は目的に照らして適切か 3)処理の集中/分散は適切か。分散方式は適切か 4)ファイル/DBの分散・複製は処理場所との関係で適切か 5)プログラムが構造化・部品化され、機能追加・変更等、拡張性、保守容易性があ るか 6)使用言語は適切か |
10.運用及び情報活用
着 眼 点 |
現状のシステム運用及び情報活用に関する評価の着眼点については、システム・ライ フサイクルの段階別チェックリストの運用及び情報活用編を参照のこと。 |
11.総合診断
着 眼 点 |
1)運用基準・運用ルールの明確化と遵守など、運用レベルの対策でシステム有効活 用が可能か →運用基準・ルールの明確化 2)業務標準化または業務改善でシステム有効活用が可能か →新業務運用マニュアル作成及び業務改善運動 3)システム修正保守レベルでシステム有効活用が可能か。その場合、修正作業は可 能か、またそれを実施することは適切か →システム修正保守 4)システム改良保守レベルでシステム有効活用が可能か →ア)出力表の整理、統廃合 イ)出力表の改良(新規追加開発も含む) ウ)画面の整理、統廃合 エ)画面の改良 オ)その他の入出力情報、送受信情報の改良 その場合、改良作業は可能か、またそれを実施することは適切か →システム保守改良 5)システム化対象業務拡大でシステム有効活用が可能か。その場合、継承開発は可 能か、またそれを実施することは適切か →ソフト資産継承開発 6)システム部分再構築実施は適切か →一部継承レベルアップ 7)システム全面再構築実施は適切か(目的不一致または機能陳腐化、保守不能/不適切) →システム再構築 |