3.4現地詳細調査分析評価

1.4 高度利用段階での情報システム化促進のための指導のポイント

(1)高度利用段階での情報システム化促進の目的
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事業成功要因を実現するための経営システムの構築
@ 事業の成功要因を実現するための経営システムを構築する。
 例えば、卸売業においては顧客サービスをより充実させた物流機能を、競争力
 あるローコストで実現させること、受発注のEOSデータや収集したPOSデ
 ータをもとに効果的なマーチャンダイジングやリテールサポートを実現させる
 ことなどがあげられる。
A その企業で働く人が、情報を活用し、常に創造的な活動を行っていくような
 企業文化を醸成し、環境変化へ継続的に対応し、新しい展開を行う基盤を構築
 する
構築におけるポイント
@ 情報を活用できる情報システムであること。データベースの形態とその内容
 が重要となる。必要な情報とその形態が明確になっていることが必須である。
A エンドユーザが情報システム構築に参加していること。全社一体となった経
 営システムの構築、すなわち情報システムの構築が必要である。

 

(2)高度利用段階での計画的なアプローチ
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情報システム化戦略の策定
@ この段階での情報システム化は、経営戦略を実現するための情報システム化戦略
 が中心となる
A 組織戦略との連携も十分考慮すること。情報の公開、組織のフラット化、分権化など
 の考え方をハッキリさせておくこと
B 事業戦略を支援できる情報システムだけでなくて、企業としても情報活用、ひいては
情報システム活用のポテンシャルを高める情報システム化であること