3.6情報システムの診断・指導

(2)開発段階の診断指導

開発段階の診断指導の概要
1 開発方式の妥当性
2 開発ツールの妥当性
3 開発体制の妥当性
4 開発見積りコストの妥当性
5 設計書、仕様書類の妥当性  
6 進捗管理の妥当性
7 品質管理の妥当性
8 外注管理の妥当性

情報化チェックリスト「開発段階」

1.開発検討   2.開発目標   3.開発体制   4.開発方法
5.要員管理 6.外注管理 7.進捗管理 8.品質管理
9.費用管理 10.変更管理 11.機密管理 12.受入れと完了

1.開発検討

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開発の背景、狙い、目的の妥当性を検討、確認したか           
経営戦略、情報戦略との整合性を検討、確認したか
ユーザーニーズの妥当性を検討し、確認したか
システム完成後の業務システムを検討、確認したか
システム化の内容、範囲を検討、確認したか
システム化を検討、確認したか
システム要求定義仕様の妥当性を検討、確認したか
品質に対する要件の妥当性を検討、確認したか
セキュリティ要件の妥当性を検討、確認したか
10 移行・運用・保守要件の妥当性を検討、確認したか
11 システム化の前提条件、制約条件を検討、確認したか
12 開発環境を検討、確認したか
13 開発スケジュールの妥当性を検討、確認したか
14 工数見積、予算の妥当性を検討、確認したか

2.開発目標

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プロジェクトの目的・目標対象範囲、期間は明確になっているか。またそれは適切
プロジェクトの運営方法(管理項目、管理方針・基準)は明確になっているか。
またそれは適切か

3.開発体制

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システム開発推進体制は適切か                       
開発委託先との窓口担当者は明確になっているか
開発進行に伴う開発推進体制の見直しを適宜行っているか

4.開発方法

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システム開発手法(ウォーターフォール、プロトタイピング、RAD等)は明確になっているか。
またそれは適切か
システム設計方法(プロセス中心/データ中心設計、オブジェクト志向設計等)
は明確になっているか。またそれは適切か
ソフトウェア生産性向上策を講じているか
システム開発ツール(言語、CASEツール等)は適切か
開発ツール(手順、手続き、規約等)は標準化、マニュアル化されているか。
またそれは適切か
開発ルールは守られているか
開発環境は整備されているか

5.要員管理

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要員の役割分担は明確になっているか。またそれは適切か           
要員の動機づけ、コミュニケーションは適切か
要員への指導、育成、管理、フォローアップ、メンタルヘルスは適切か
外注先との共同作業または部分委託の場合、要員の役割分担は適切か

6.外注管理

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委託する業務範囲は適切か        
ソフトウェア外注の契約形態は適切か
外注費予算は明確になっているか
委託先への要求品質特性は明確になっているか
委託先に提示する開発標準(ドキュメント基準、プログラム基準)は明確になって
いるか
管理基準(進捗、品質、生産性等)は明確になっているか。またそれは適切か
機密保護の方法は明確になっているか。またそれは適切か
著作権等の知的財産権の取扱は明確になっているか
RFP(提案依頼書)の記載内容は適切か
10 委託先の提出してもらう提案書の記載項目は明確になっているか。またそれは適切
11 複数の委託候補企業にRFPを提示し、提出された提案書を比較検討し委託先を決
定したか
12 委託先の選定基準は明確になっているか。またそれは適切か
13 発注仕様書の内容は適切か
14 契約書の内容は適切か
15 定期的にまたは必要に応じて随時、打ち合わせや進捗等の会議を開催しているか
(契約書に明記してあるか)
16 会議の議事録を必ずとっているか
17 設計書、仕様書等のレビューを実施しているか
18 検収方法、検収基準は明確になっているか
19 費用支払い方法は明確になっているか
20 委託先の評価を適切に行っているか

7.進捗管理

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大日程計画、中日程計画、小日程計画が立てられているか           
各日程計画は整合性がとれているか
日程計画は妥当か
進捗管理手法は適切か
工程別進捗管理指標が明確になっているか。またそれは適切か
要員の進捗報告義務を周知徹底しているか
実績データを定期的に収集しているか
進捗状況を的確に把握しているか
予定・実績の差異を分析し、対策を講じているか

8.品質管理

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品質管理項目は明確になっているか。またそれは適切か            
品質目標値が設定されているか。またそれは適切か
開発工程別の品質管理体制が確立しているか
品質管理サイクルは適切か
不良作り込みの防止策を開発工程別に講じているか
品質評価技法は明確になっているか。またそれは適切か
品質評価尺度・指標は明確になっているか。またそれは適切か
目的、機能を満たしていない場合、対策を講じているか
信頼性向上策を講じているか
10 使用性、操作性向上策を講じているか
11 性能向上策を講じているか
12 保守性向上策を講じているか

9.費用管理

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開発予算は妥当か                             
工数見積技法か適切か
工数見積は妥当か
外注予算、購入予算は妥当か
外注先から提示された見積額は妥当か
費用実績管理方法は適切か
費用実績管理を適切に実施しているか
予算・実績の対比を行っているか
費用低減策を検討しているか。またそれを実施することは適切か
10 予算超過の兆しを早期に見つけ、対策を講じているか
11 予算超過した場合の原因究明、対策を講じているか
12 開発完了時、結果評価を行い次期プロジェクトに反映させているか
13 プロジェクト原価管理の実施是非を検討しているか

10.変更管理

         着     眼     点            戻 る
ドキュメント変更管理手続きは適切か                    
プログラム変更手続きは適切か
変更手続きは守られているか
変更管理のためのツールを活用しているか。またそれは適切か

11.機密管理

         着     眼     点            戻 る
データ、プログラムへのアクセス管理は適切か                
文書管理体制は適切か
外注先に対する機密管理は適切か
内部管理は適切か

12.受入れと完了

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開発の各工程終了段階でのレビューを実施しているか             
レビューまたはプロトタイプでの確認をエンドユーザーも参加して開発先と共同
で実施しているか
設計書、仕様書、説明書等のドキュメント記載項目は適切か
受入れテストの準備は適切に行われているか
受入れテストのためのテストデータ、テスト項目は適切か
成果物は開発目的を満たしているか
成果物はシステム要件を満たしているか
プロジェクトの実績評価は適切に行われているか
プロジェクト完了報告書の記載内容は適切か