税引後利益改善のための基本算式の分解と関連経営指標

税引後営業利益

総使用資本額

  税引後営業利益

売上高

(売上高対税引営業利益率)

向上のためには・・・
1)売上総利益の増加
  経費の節減
  営業キャッシュフローの増加
 (在庫・債権管理徹底)
2)節税による税額縮減

  売上総利益

売上高

売上高対売上総利益率の向上
「顧客識別マーケティング戦略の展開」即ち”FSP
の導入が考えられる。
FSP導入により創出される利益
1)カード会員へ割引き等特典を与え、一斉割引回避。
2)一律的チラシから優良顧客へのDM顧客から得ら
れる収益に応じてマーケティングコスト(チラシと特売)を再
配分することで、コストの有効活用を図る。
一見客へは最小限の配分、優良顧客への重点配分。

営業経費

売上高
 
販管費

売上高
 
広告宣伝費

売上高

売上高対広告宣伝費率の改善
売上高対売上総利益率の向上に同じ。

人件費

売上高

売上高対人件費比率の低減
人件費抑制、固定費の変動費化の方策のひとつには、
アウトソーシング」がある。

変動費

売上高

変動費率の向上
上記に同じ

営業キャッシュフロー

売上高

営業キャッシュフローの向上
PPM(ポートフォリオ分析)の活用PPM:成長率とシェ
アの相関から事業の位置付けを明確化する分析手法。
問題児(シェア低 成長率高)・・・
新事業進出には多額の設備投資が必要。
キャッシュフローはマイナス。
スター(シェア高 成長率高)・・・
稼いだ資金を仕入、販売促進に使用。
キャッシュフローは入り出ともに大。
金のなる木(シェア高 成長率低)・・・
新たな設備投資は少ない。
キャシュフローを大きく創出。
負け犬(シェア高 成長率低)・・・
縮小均衡がとれなければ撤退。キャッシュフローはマイナス。

売上高

総使用資本額

(総使用資本回転率:回)

売上高

売上債権

売上債権回転率の向上
売掛金を把握するための帳簿体制の確立。
得意先の業況等情報収集を行う。
社内「債権回収会議」の開催。(社内協力体制の確立)
貸倒損失は遅滞なく処理する。貸倒引当金の計上。

売上高

固定資産

固定資産回転率の向上
有形固定資産と無形固定資産に区分、回転率チェック。
不要資産の処分を行う。
視点:その資産は今後「リターン」を生み出すか?
遊休資産やゴルフ会員権などは思い切って売却し、成
長事業への投資に向ける。

売上高

棚卸資産

棚卸資産回転率の向上
ストックコントロールとダラーコントロールの実施。
適正な
販売計画に基づく仕入計画の確立。
定期的な棚卸の実施による不良品の処分
商品ライン別の
商品回転率の把握と低回転率商品の取り
扱い
縮小・廃止。盗難・減耗等の在庫ロスの低減化

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