創業時の資金調達方法


 日本において開業率が廃業率を下回っている(いわゆる逆転現象)のは、わが国の
「起業に対する冷たさ」がるのではないでしょうか。
 アメリカでは「エンジェル」という個人投資家がたくさんいるのに対して、日本では自力
で資金調達品しなければならず、しかも銀行は自分たちの企業維持が精一杯なのか
個人起業家などにおいそれとは貸してくれないのが実態です。
 以下に示す表は、中小企業庁の「創業環境に関する実態調査」から抜粋したデータです。
 これを見れば、開業資金の大半が「自己資金」であり、多くの人が再起の余地を残し
た「少資金開業」であることが分かります。
 そう、創業の成功の鍵は「お金の代わりに頭と体を使う」と言えそうです。

調   達   先 構成比
自己資金  80.9%
親族からの出資・借入  27.9
友人・知人等からの出資・借入  20.4
事業に賛同してくれた個人・法人からの出資・借入  15.6
取引先からの出資   2.7
民間金融機関からの借入  27.9
地方公共団体の融資制度   5.6
政府系金融機関からの借入  13.7
ベンチャーキャピタル等からの出資・借入   0.7
その他   2.4

出典:中小企業庁「創業環境に関する実態調査」(2001.12)