創業希望者に見られる創業への思い |
初心者:起業というコンセプトに初めて接する方。
└まずは創業に取り組んでみようと決意しましょう。ネタなし:起業したいが何をしたらよいか分からない。決まっていない。
└企業のネタを見つけましょう。
ネタあり:起業のネタは見つかったが、具体的にどうしたらよいかが分からない。
決まっていない。
└ネタを商品にしてみましょう。
スタート:ネタの商品化プランもでき、いよいよビジネスとしてスタートしようという方。
あるいはすでにスタートを切って間もない方。
└安定収益を確保するビジネスへ育てましょう。
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起業しようとする意識レベル |
レベル1:なんとなく創業してみたい
レベル2:大まかな事業イメージができた
レベル3:開業に向け、具体的作業中
レベル4:開業済み |
受講生のレベル別支援策 |
レベル1:なんとなく創業してみたい
ケース
├@創業の動機を明らかにする(思いの棚卸し)
│ ├創業したいと思った動機
│ ├持っている技術や資格
│ ├これまでにやりがいを感じた仕事や毎日やっていた仕事
│ ├興味を魅かれている分野
│ └やってみたい事業や将来なりたいイメージ
├Aアイディアを事業にしてみる(事業イメージをふくらませる)
│ ├ひと手間くわえる”発想力”
│ └付加価値のあるものに展開する”発想力”
│ ├ユーザー体験をもとにイメージをふくらませる
│ │└うれしかった、直して欲しかった、客観的見直し
│ ├仕組みを考える
│ │└他の事業者、協力者を通じて別の用途はできないか
│ ├ヒントを探す
│ │└相互の意見交換で他人からアイディアを付け加えてもらう
│ └ふるいにかける
│ ├ア)自分自身がやりたいことか
│ ├イ)お客様が満足するか、
│ └ウ)自分の持つ経営資源で実現可能か
├Bセミナーでは相互意見交換を多く持つ
│ ├専門家に指摘されるより納得性が高い
│ ├適度な刺激が創業意欲が高まる
│ ├主催者はオープンな場の雰囲気づくりに配慮する
│ └参加者には互いの”夢”は尊重するよう促す。
└C個別支援
├上記ア)〜ウ)を活用し練り上げる
├情報提供、アドバイスを積極的に行なう
├アイディアが固まっている場合は、マーケティング支援
│└開業希望エリアの情報提供(世帯数、購買力、地域特性・・・)
└何らかのメリットが発生するようなコーディネートレベル2:大まかな事業イメージができた
ケース
├@売るための仕組みを作る
│ ├誰に売るかが曖昧
│ │ ├売れれば誰でもはNG
│ │ ├価格が決まらない、売り方が決まらない、アピール方法が決まらない
│ │ ├お客様はだれ?を明らかにする
│ │ │ └年齢、住所、性別、職業、年収、自分の言葉でターゲットを表現
│ │ ├競合店とのポジショニング分析
│ │ └プロモーション(チラシ、HP、顧客開拓)
└A事業計画に落とし込む
├事業計画の大切さ(大切なよりどころ)
│ ├意識も結果もよい方向に向かう
│ ├専門家に見せるとよい刺激になる
│ ├結果や原因、環境変化の検証ができる
│ └PDCAのサイクルが実践できる
├開業に必要な資金を積み上げる
│ ├必要資金はもれなく計上する
│ └1つ1つが具体化された計画づくり
├資金力を知る(現実を知る)
│ ├経営者自身の懐具合を棚卸しする
│ └必要な生活費は手元に残す
├開業当初の売上計算
│ ├どのように顧客を獲得するかの行動計画を立てる
│ ├それに基づき数値を積み上げる
│ └競合店をプロット、交通量、乗降者数の把握
├出ていくお金もモノで見る
│ ├必要な経費は「何がかかるか」を想像する
│ ├勘定科目(人件費、旅費交通費etc)ではなく具体的支出項目をあげる
│ └経費の洗い出しで、開業後の行動(アクション)を明らかにする
├良い事業計画、悪い事業計画
│ ├国民生活金融公庫の開業計画書を書いてみる
│ ├「良いプラン」「悪いプラン」を比較する
│ └悪いプランのどこが悪いかを指摘、発言させる
└事業計画は「全体」と「具体的現実」を示している
├「大局的視点」と「個別視点」が持てるようになる
└失敗の原因にはこのどちらか一方の視点が欠けている
├税金の心配ばかりして、売り方を考えていない
└緻密そうな計画だが、業界の仕入れ値や仕入れ業者を知らなかった
レベル3:開業に向け、具体的作業中
のケース
├@「できないこと」は手を借りる
│ ├「これができなければ事業はできない:NG
│ │ └「「できない部分は他人の手を借りてスタートしよう」と促す
└A法人か、個人か
└税金のでの比較はどうか?
└むしろ、「お客様が安心して発注できる形態」を選択する
※ 創業支援は創業者の人材育成である
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創業支援の内容 |
├研修等人材育成(セミナー、創業塾)
├創業資金の助成
├事業資金の融資
├技術シーズの移転支援
├従業員の雇用支援
├事業場所の提供
├研究開発・製品開発支援
├販路開拓支援
└経営活動全般の戦略や企画の支援 |
助言技術 |
├「それはビジネスになるよ」と言ってあげる
│ └実現させるためのやり方をいろいろと指南してあげる
│ └理論やあるべき論ではなく、身近な内容で教えること
│ └開業業種に必要な詳細な知識を教えること
└どのような指導や助言であっても、実行するか否かは経営者の判断
└アドバイスしたことがプレッシャーにならないよう、逃げ道を用意する配慮 |
支援の際、心がけたいこと |
@ 自らも創業者として発言する
A 相手が自信を持てるようなコミュニケーション
B 必要な段階で必要な知識・情報を提供する
C 「思考プロセス」「視点」のポイントを身につけてもらう |
受講生(起業希望者)に覚えて欲しいこと |
「用語」ではない
└何を考えなくてはならないか
└どう考えるように言われたか |
コミュニティビジネスの起業支援 |
├コミュニティビジネスの概念
│ ├地域密着のスモールビジネス
│ ├住民主体の地域事業
│ ├営利事業とボランティア活動の中間的領域
│ └基本的にはボトムアップ
└支援スタンス
└メンバーのやりたい活動をお金につなげる知恵を絞ること
├ターゲット顧客に活動理念を自然に伝えつつ
└「買いたい」「利用したい」と思わせること |
アメリカの創業環境との相違点 |
├@資金調達環境:さほど違わない
│ ├日本:資金調達の主は間接金融
│ ├米国:ベンチャーキャピタル、エンジェルがある。
│ │ (しかしそれを享受できるのは一握り)
│ └事業計画の目的が「資金調達」なら、開業はやめるべき
│ むしろ、事業モデルの修正に力を入れるべき
├A倒産法制
│ ├日本:法人・個人に関係なく、1度失敗すると再起は難しい(個人保証がネック)
│ └米国:訴訟社会のため、対会社であれば責任は出資の範囲内で済む
├B支援サービス
│ ├日本:会計・法律の専門家を利用するにはコスト負担が大きい
│ └米国:専門家が多数いるため、競争原理が働き、サービスを廉価で受けられる
├C会社法制
│ ├日本:手間、コスト、時間ともに負担が大きい
│ └米国:会社設立の代行業者が多数存在する
│ 登記手続きは代行業者がWebで行い1週間で完了し、費用も3万円程度
└D最後に
├日本:ビジネス(レース)そのものに参加することが難しい
└米国:ビジネス(レース)に参加しやすい仕組みや環境が社会的に整備されている |
チャレンジショップの機能と創業支援 |
チャレンジショップ:商店街の空き店舗活用として創業者に機会提供している
├起業家育成のインキュベータ機能は十分に発揮していない
│ ├自立できる率が低い
│ ├チャレンジする期間が長すぎる(1年や3年)
│ ├安くとも人通りの少ない立地でビジネスは難しい
│ └現状は「自分を試すための場としてはマイナスからのスタートとなる」
└チャレンジショップの機能改善策
├フレキシブルに週単位で気軽のできるチャレンジの場とする
├商店街の売り出しやイベント時に短期チャレンジの機会を与える
├最低でも3ヶ月ごとの経営相談、改善指導をセットで行なう
└地場の産業創出に関する戦略を明確にする(地域としての戦略を持つ)
└環境、健康、福祉、食育・・・ |
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