勘定合って銭足らず・・・資金繰り、しっかりしてますか?

資金繰りの目的は、当然「資金をやりくりして、資金がショートしないよう」することです。
でも、ただ単に「資金繰り表」を作っていればよく、
万が一資金が足りなくなったら「金融機関から借りればいいや。」などと、
考えていませんか?
今一度、資金繰りを理解し「資金繰り表」を作成するように心がけなければ、
いつまでたっても作る事だけに目的化した「資金繰り表」しかできませんよ。

そこで、ここでは回る資金繰りはどうすればよいかを考えてみます。
きっと、この中で御社が取り組めていない事柄があるとすれば、
それを実践することで、御社は「新たな資金調達手段」を手に入れることになるのかもしれません。。。


T.資金繰り改善の考え方
 □ 1.資金繰りの失敗は倒産に直結すると心得ること。
 □ 
2.赤字でも資金繰りがよければ倒産しません。
 □ 
3.資金繰りの意味を理解しよう。
 □ 
4.利益と資金の違いを知ろう。
 □ 
5.なぜ資金繰りが必要なのか再確認すること。
 □ 
6.資金が不足する原因を突きとめよう。
 □ 
7.利益がどこへ行ったかをつかめ。
 □ 
8.会社全体で資金繰りの改善に努めること。
 □ 
9.キャッシュフロー経営に転換せよ。
 
U.資金管理の徹底で資金繰りを楽にする
 □ 10.資金管理を行うこと。
 □ 
11.資金繰り表は使いやすいものを選ぶこと。
 □ 
12.予定資金繰り表を作成すること。
 □ 
13.資金繰り計画の精度を高めること。
 □ 
14.日繰り表を作成する。
 □ 
15.中長期資金計画を立てる。
 □ 
16.キャッシュフロー計算書を作成する。
 
V.財産管理から資金繰りを楽にする
 □ 17.最適な預金残高を把握すること。
 □ 
18.売上債権の残高を減らすこと。
 □ 
19.代金の回収は徹底する。
 □ 
20.売掛金は早めに回収する。
 □ 
21.受取手形を減らす。
 □ 
22.高額な手形は分割して受け取る。
 □ 
23.売掛金管理を徹底する。
 □ 
24.滞留債権をチェックする。
 □ 
25.得意先を格付けする。
 □ 
26.在庫と資金繰りの関係を理解すること。
 □ 
27.在庫を見たら借金と思え。
 □ 
28.過剰在庫・不良在庫の原因をつかむこと。
 □ 
29.売上高至上主義から脱却する。     (在庫削減策@)
 □ 
30.不用品は処分する。          (在庫削減策A)
 □ 
31.実地棚卸しと在庫の年齢調べをすること。(在庫削減策B)
 □ 
32.在庫は売れ筋商品だけを持つこと。   (在庫削減策C)
 □ 
33.仮払金、立替金、貸付金をなくする。
 
W.支払管理から資金繰りを楽にする
 □ 34.支払日は回収日の後にする。
 □ 
35.仕入れは締め日が過ぎてから行うこと。
 □ 
36.支払いに裏書手形を使う。
 □ 
37.支払は小切手にする。
 □ 
38.仕入債務と資金繰りの関係を理解する。
 □ 
39.仕入代金の支払いを先延ばしする。
 □ 
40.掛けで売るなら、掛けで仕入れること。
 □ 
41.手形を振り出してはいけない。
 □ 
42.据置き払いを利用する。
 
X.借入金管理から資金繰りを楽にする
 □ 43.借入先の多様化を図る。
 □ 
44.金融機関を選別する。
 □ 
45.有利な借入方法を選択する。
 □ 
46.当座借越しを上手に利用する。
 □ 
47.手形割引は計画的に行うこと。
 □ 
48.短期借入から長期借入にシフトすること。
 □ 
49.銀行とは上手に付き合うこと。
 □ 
50.決算・財務内容を改善する。
 □ 
51.資金使途と返済計画を明らかにする。
 □ 
52.借入金の口座別返済予定表を作ること。
 □ 
53.貸し渋りの兆候に注意する。
 □ 
54.貸し渋りには粘り強く交渉すること。
 □ 
55.信用保証協会を利用する。
 □ 
56.公的融資を活用する。
 □ 
57.公的融資のメリットを活かす。
 □ 
58.公的融資の最新情報を収集すること。
 □ 
59.融資申請書類を完璧に作成すること。
 □ 
60.中堅企業は減資する。
 □ 
61.公的融資を最大限に引き出そう。
 □ 
62.できるだけ多くの窓口をあたること。
 
Y.損益取引から資金繰りを楽にする
 □ 63.まず利益を増やすこと。
 □ 
64.資金の裏づけがある売り上げを増やすこと。
 □ 
65.コスト削減を見直す。
 □ 
66.アウトソーシングで固定費を減らす。
 □ 
67.リース取引を利用する。
 □ 
68.保険は掛け捨てにする。
 □ 
69.節税して資金を作ること。
 □ 
70.受託販売を利用する。
 □ 
71.原材料は使用高払いで仕入れる。
 □ 
72.補助金・助成金を受給する。
 □ 
73.損益分岐点を引き下げる。
 
Z.設備投資面から資金繰りを楽にする
 □ 74.遊休資産、低収益資産を処分する。
 □ 
75.不採算部門からは撤退する。
 □ 
76.貸事務所、貸店舗、貸工場を利用する。
 □ 
77.設備投資は慎重に行うこと。
 □ 
78.投資の効率性を判定すること。
 □ 
79.設備投資は営業キャッシュフローで賄う。
 □ 
80.借入金を使うのは本業の設備投資だけにすること。
 □ 
81.設備投資に短期借入金を使ってはいけない。
 
[.ピンチのときに資金繰りを楽にする
 □ 82.生命保険で資金を調達する。
 □ 
83.小規模企業共済の貸付制度を利用する。
 □ 
84.倒産防止共済に加入する。
 □ 
85.得意先が倒産したら公的融資を受ける。
 □ 
86.災害で被害を受けたら、復旧資金を借りる。
 □ 
87.売掛金を売却する。
 □ 
88.売掛債権担保融資保証制度を利用する。
 □ 
89.リースバック取引を活用する。
 □ 
90.カードローンを利用する。
 □ 
91.手形のジャンプは慎重に行うこと。
 □ 
92.不渡りを出す前に依頼返却を頼む。
 □ 
93.積立金をやめて預金を引き出す。
 □ 
94.借入金の返済を棚上げする。
 □ 
95.融通手形を使ってはいけない。
 □ 
96.マチ金に手を出してはいけない。
 
\.成長期に資金繰りを楽にする
 □ 97.成長期の資金繰り破綻を回避する。
 □ 
98.直接金融へシフトする。
 □ 
99.社債を発行する。
 □ 
100.少人数私募債を発行する。
 □ 
101.少人数私募債のメリットを活かす。
 □ 
102.特定社債保証制度を利用する。
 □ 
103.ローン担保証券制度を理解する。
 □ 
104.増資する。
 □ 
105.従業員持ち株会を設立する。
 □ 
106.中小企業投資育成会社を活用する。
 □ 
107.ベンチャーキャピタルを活用する。
 □ 
108.株式公開を目指す。
 
出典:高橋敏則氏著「資金繰りを楽にする108のセオリー」(ダイヤモンド社)