2007年10月29日、中小企業のIT支援ではずば抜けた支援実績の持ち主”加藤忠宏
先生”(http://www.katoken.gr.jp/)の研修を受講して、
eコマースでのサイトの見方を簡単にまとめてみました。

いつ聞いても加藤先生のお話は最新情報を提供してださり、まさにDog Yearの速さを実感します。

Webマーケティングの基礎(加藤先生講義より)


インターネット市場の捉え方 〜Webマーケティングの基礎〜

日本のインターネット利用人口は、
06年インターネット白書で、7,700万人!

@ 携帯電話受注を見損なうな!
  
楽天の売上実績の内、1割は「携帯電話」からの受注らしい。。。
 ということは・・・

 携帯電話の受注サイトを設ければ既存PCサイトの1割アップが可能?!

A インターネット人口の内、東京と関東のウェイトは、約40%!
  eコマースにマッチするのは”東京の人が欲しがる商品”
  キーワード例:健康志向、美人志向、高額商品、木工商品、プロモーション用黒板、ベビー用品etc

 
売れる策 その1(Yahoo検索「スポンサーサイト」について、)
 Yahooで検索して、上段に表示される「スポンサーサイト」のことを
『リスティング広告』という。(一方、通常の検索結果を『SEO』という。)

『リスティング広告』は、1回の閲覧あたり9円〜手数料が広告主に賦課される。

【『リスティング広告』と『SEO』の比較】
 リスティング広告(有料)  20%(購入率:2.7%)
 SEO           80%(購入率:1.0%)

※このことから、リスティング広告の使い方によっては売上増加に寄与できることが予想される。

※検索エンジンへのヒット対策は、やはり「HPの更新頻度向上」が挙げられる。
 HP作成は生産性が低いため、
サイト内にブログを設置し、ブログの更新=サイトの更新、
 結果、当社HPの更新頻度の向上→SEO対策の充実を図りたい

 注)「
サイト内ブログ」に対して、goo等無料のブログを「サーバーブログ」という。

   
売れる策 その2サイト内ブログについて、)
購入ソフト例:さくらサーバー(約5千円)、Movale Tipe(約5.2万円)

【サイト内ブログ】と【サーバーブログ】の比較
 
      【サイト内ブログ】               【サーバーブログ】
SEO・・・  毎日更新→ページ増量→ドメインへ効果大     直接的な影響なし
        アンカーテキストの相互リンクで尚効果大
デザイン・・  カスタマイズできる               0円だから制約多い
スパム対策・  対策講じやすい

   
売れる策 その3(購買動機と季節変動について、)
購買動機対策のキーワード:
 贈り物      ・・・ライバルが多く、目的が絞りきれない。結果、費用対効果が出にくい
             (「ビッグキーワード」という。)
 誕生日 贈り物  ・・・これがベスト。その商品は毎月万遍なく”売れるか”がキー
             (「ミドルキーワード」という。)
 誕生日 贈り物 ○○・・「ロングテールキーワード」という。
 
売れる策 その4(売れる商品とは、)
1.量産可能であること

2.顧客層を明確にしていること

3.ブランディングされていること

4.アイキャッチが明確であること
 ├カラーコーディネートへの配慮
 ├マークをつける(例:社章、金メダル等々)
 └配色への配慮(参考サイト:
http://www.colordic.org/

5.出荷単位への配慮
  農産物であれば5kg → 10kg → 30sが定番

6.コミュニケーション性
 ├ブログでの頻繁な更新
 ├顔が見える付き合い
 └BtoBだけからBtoCへの進展もあり得る

   
果たして、Yahooは儲けることのできるサイトか?
楽天の顧客数:470万人
楽天への出店店舗数:2万店舗

⇒この結果からの想定
 1店舗当り顧客数 = 470万人÷2万店舗 = 
235人/店舗
⇒1月に3,000千円売らないと赤字といわれていることから、
 
客単価 = 3,000千円÷235人=1万円 ←これはあり得ない。

⇒結果、楽天が取り組んでいること
 @ 1円オークションへの出店を促す。(コスト発生)
 A メルマガの発信を促す。(コスト発生)

⇒結果、楽天は赤字になりやすい
 ここでの勝ち組は「従業員50人以上の会社」
 特に、小規模企業は「ヒト」「コスト」「時間」的な制約が大き過ぎ、成果が出にくい。

   
情報化支援上の支援ツール
SEO TOOLS(競合企業のヒット数調査=SEOの強度が分かる)
http://www.seotools.jp/
「SEOアクセス解析ツール」は、専門家に代わってSEOアクセス解析を行い、
無料・簡単・リアルタイムに、WEBサイトのSEO(検索エンジン最適化)状態をチェック、
診断を行います。自社のサイトやライバルサイトのチェックに役立ちます。

HTML Lint(HPの構造上の欠陥を指摘する)
http://htmllint.itc.keio.ac.jp/htmllint/htmllint.html
 HTML言語標記の文法上の適否を採点をします。
 結果の解説を読むことで改善方策を探ることができます。
 満点は 100点で、減点法で採点されます。

Internet Archive(以前のHPを参照することができる)
http://www.archive.org/index.php

Google キーワードツール
(検索されたキーワードを調査し、そのニーズと競合サイト数の把握ができる。)
https://adwords.google.co.jp/select/KeywordToolExternal

色見本「原色大事典」(色の名前とHTMLタグが一目でわかるWEB色見本)
http://www.colordic.org/

                                         
ブログ(又はHP)戦略のススメ(支援の手法)
ブログの良いとこ
 ├@ 飲食、宿泊、建設、工事、サービス業に向いている(個人企業)
 ├A サイト内ブログを立ち上げ、安定受注へ(→自社HPの更新頻度向上、SEO対策)
 ├B カラーコーディネート
 │  ├好きな色は使わせない
 │  └業種業態に即した色を選定する(寒色系、暖色系の見極め)
 ├C アイキャッチをつける(金メダルなどが効果的)
 ├D 顔が見えるサイトにする
 ├E 写真は自分で撮る→デジタル一眼レフが効果的
 ├F コーポレートメッセージへの配慮感
 │  →感謝の気持ちなどは検索キーワード上は不要な活字。その場合は、画像で貼り付ける。
 ├G SEO対策のため、看板の上にキーワードテキストを置く。
 └H 必須機能
   (品質証明(パブリシティ)、店主の顔、人柄が出るブログ、休業日カレンダー、営業時間、
    営業地域、住所、フリーダイヤル、売上ランキング表、詳細なコンテンツ
    (施工前・後、標準価格・工期など))